RECORDとDJの関係
DJといえばヘッドホンを首にかけ、クラブでRECORDの乗っているターンテーブルを回している姿が思い浮かぶことでしょう。
しかし彼らは、単にRECORDの音楽を鳴らしているのではなく、RECORDとターンテーブルを使って「演奏」をしているのです。
DJがレコードを使って演奏するテクニックの1つに「スクラッチ」と呼ばれるものがあります。
これはターンテーブル上のレコードをこするように前後させて、同じ部分をくり返し鳴らして、独特のリズムを生み出すパフォーマンスです。
スクラッチによって生み出される音は、混沌の中にも特徴的な響きがあり、一度聞くと忘れられないものです。
スクラッチはDJの代名詞ともなっているテクニックですが、ラップやポピュラー音楽の中で、装飾的な使われ方をする場合も多く、DJもターンテーブルを回すだけ、あくまで音楽を奏でる中で補助的な役割にすぎないという見方もあります。
しかし一方で、最近ではDJが単独で、複数のターンテーブルを用意し、1つの音楽を「演奏する」というスタイルも生まれてきました。
このことはDJが単独のミュージシャンとして認められてきたということに他なりません。
現在、レコード自体はCDの普及やパソコンでの音楽配信もあり、決してポピュラーなものではありません。
しかし、そうした古いレコードが、DJの手によってあたかも「楽器」として演奏の道具になって、そして新しい音楽を生み出しているのです。
まさに古いものと新しいものの融合と言えます。